静岡県のお客さま伝統技術「鏨彫り」-「本物の兜」を息子に 「今年こそは」との思いを胸に、左京さんへ伺いました。コロナウイルスの感染が流行り出したため外出を控え、一年見送った兜の購入。お店では、パンフレットに見た以上の魅力的なたくさんの人形や兜などを見せていただきました。そして、初めて「鏨彫り」の兜を目にしました。その日担当してくださった廣川さんから、この兜は鏨彫りのため他の兜の角に比べて厚みや重厚感があること、鉢が合わせ鉢になって作られていること、「びす」もたくさんあるので大変な作業であること、裏の上部分は「皮」で止めてあること、兜の裏側の金の所にはさびにくくするために「うるし」が塗ってあることなどを他の人形の話も含めて2時間にわたり、丁寧に説明していただきました。 説明を聞いていく中で、この「鏨彫り」の兜は、職人さんが本当に丁寧に作ってくださった1点物であることを感じました。そして、私が息子に送りたい物、何年後、何十年後も飾り続けていきたいと思うものは「これだ!」と強く感じ、熱い思いを胸に一度帰宅しました。 そして翌日再びお店に伺いました。この日は、屏風や飾り方などについて相談させていただきました。娘のひな人形と同じように立派に見せたいこと、畳の上に飾るか床の間に飾るか迷っていることなど、私の考えをじっくり聞いてくださいました。そして、おひつの利用によって2通りの飾り方を楽しめる方法などを提案していただき、どちらの飾り方にも使える屏風を選び、気がづけば3時間経っていました。おかげさまで、こだわり抜いた中で本当に納得できるセットを選んで購入することができました。大変感謝しております。 この日、前日お話を伺った廣川さんが不在でしたので寺田さんが相談にのってくださいました。何と1年前、まだお雛様がたくさん並んでいる頃に、私がお店に寄らせていただいたことを覚えてくださっていて感動しました。 左京さんに出会ったおかげで、伝統技術「鏨彫り」の「本物の兜」を息子に贈ることができました。これから毎年飾り続けていくことがとても楽しみです。ありがとうございました。