見つめ合う2飾りの兜ー「若葉色の兜」と「鏨彫り職人による朱色の兜」
「若葉色の兜」―パステル系グリーンのその兜は、私たちの心をとても落ち着かせてくれる、優しさ溢れる兜でした。
「パステル系グリーンと銀の素材の組み合わせが新しく、今年初めて出てきた色。優しさを出すためにゴールド一色でなく、シルバーを使っている。コロナが落ち着き、これから先、明るく進んでいこうという風潮の色。」そう兜について説明してくださったのは、長男の兜選びの時にもお世話になった寺田さん。当時こだわった点や選んだ物について覚えてくださっており、今回の次男の兜選びが大変スムーズに進みました。
長男に選んだのは「鏨彫り職人による朱色の兜」。正に「The 兜」。そして、えんじの毛せん、総手書き黒点画の屏風。長男と次男の兜を一緒に飾りたいと考えていた私たち。店頭で飾ってあった場所から、「若葉色の兜」をえんじの毛せんの上に置いてもらいました。すると一味も二味も違って見え、ここでもとても映えているように感じました。「飾り方1つでこんなにも印象が変わるんだ。」これは、長男の兜選びの時にも感じたことでした。
2飾りの兜を並べてみた時、兜の前面の角は大鍬形で、全体的にシンプル且つ飽きのこないデザインだと感じます。そして、「鏨彫り職人による朱色の兜」からは強さと力強さを、「若葉色の兜」からは優しさと柔らかさを感じます。2飾りの兜は、並べてみることで主となる色や雰囲気、大きさが異なりながらも、大変調和がとれている様子でした。
家の床の間で、少し斜めに向かい合いながら、微笑むかのようにお互いを見つめ合う2飾りの兜。この兜のように、子どもたちがお互いを思い合いながら、優しく育っていってくれたらと願っています。
改めまして、頂きましたご縁に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。