こんにちは、デザイナー志望の望月琢矢です。
昨日、静岡ツインメッセにて
『くらしをうるおす木と漆』という題目で、
輪島キリモト 七代目 桐本泰一 さんのセミナーに行ってまいりました。
刺さったコトだけをぼくなりに解釈して書きますので
かなりざっくりしますが、悪しからず!
輪島キリモトって??
輪島キリモト 七代目 桐本泰一
輪島キリモト 代表 / 漆デザインプロデューサー
1962年 石川県輪島市に生まれる / 1985年 筑波大学芸術専門学群生産デザインコース卒業 / 1985年 コクヨ(株)意匠設計部入社 / 1987年 桐本木工所入社 朴木地(ほうきじ)職見習いを経て、木地屋からの漆器造形デザイン提案や木地屋が想う漆の器、家具、建築造作などの創作をはじめる。現在も継続して活動中。(木と漆のデザインプロデューサー)2015年 桐本木工所・桐本俊兵衛の業務を引き継ぎ、商号を輪島キリモトとして代表に就任。
※ツインメッセセミナー案内より転載
輪島キリモトHP
輪島に関しても、漆に関してもぼくは全く無知なので
恥ずかしながら輪島キリモトさんのことも多くを知らぬ状態で、
伝統工芸ということだけで関心を持って参加しました。
聞くと、NHKの朝ドラ『まれ』にも取り上げられたとか。
石川県輪島市にて、大活躍中の木と漆の
デザイナー・プロデューサーさんです
デザインとはモノを便利に、使いやすくすること。
桐本さんはデザインをこう捉えています。
漆を人々がより便利に、使いやすくして提供すること。
そのために、常に一歩先を行かなくてはならない。
見栄えのよさ・造形美などはデザインの表層に過ぎない。
なるほど!
今あるものを、形を変え、用途を変え、
考え方を変え、伝え方を変えて、
人々が使いやすく、便利にすることがデザインである。
日本の伝統工芸に、今必要なこと
他産地、他業種の人間との交流。
刺激をし合うこと。他の人の活躍に刺激されることで更なる飛躍をする。
子供の前で、仕事と奥さん(旦那さん)の悪口は言ってはいけない。
伝統工芸とは親から子へ、師匠から弟子へ繋がっていく。
親が辛そうに仕事をしていると、子供は、そんな仕事を
継ぎたいと思わなくなる。
→これって伝統工芸とか、家業に限らないよね。
「仕事は苦しみだ」っていうメッセージは子供に与えちゃダメだし、
そんな仕事ならやめた方がいい。
“This is Japan” 。世界に、見せつけられるものを持つ
我々が作るべきものは、
“only one”
世界のだれにも作れないものを作っていくこと。
only oneを作ることで日本人が日本人であり続ける。
漆の魅力とは?
漆器とは木などを加工した素地に、漆の木の樹液を塗り重ねて作ります。
・・・(中略)
丈夫で長持ちします。使い込んで傷ついても、丁寧な塗りが施されていれば塗り直せるのです。
その塗膜の表情は「ふっくら」「しっとり」「深み」といった言葉に表現されることがあります。
実際、手にとって口をつけてみますと分かりますが、漆器は手に馴染み、唇には柔らかく、見る目にも美しく、ヒトの感性を豊かにしてくれます。
・・・
雛道具もそうですし、伝統工芸には何かと
「漆塗り」がうたわれますが、
実際何がそんなにいいんだろう。
というのは正直わからず。
まぁ、
買って実際に使ってみなさい。
ということだと思ったので、
買いました。
→コレ http://www.kirimoto.net/cup/uruu.html
使ってみて、実際どうなの?
っていうところは、また時間をおいて記事を書こうと思います。
桐本さん、漆・伝統工芸への想いには大変感銘を受けました。
ありがとうございました!
(※桐本さん(一番奥)と、懇親会にて。)