昨年、中国に初めて行って以来、何度も声高々に言ってますが、
日本人が抱いている中国のイメージは10年前の中国だった、
という話をします。
最近は中国のIT化がすごい、というニュースが出てきてますが、
やっぱりそれでも
中国を見下げる雰囲気、
中国の雑感への愛想笑い、
は正直あるよね?!
それはそのまま反対に
日本人であることのプライド・アイデンティティ、
日本のおもてなしを誇る気持ち、
国産商品への愛着、
として代わるものです。
愛国心があることは、
世界での自分のポジションを自覚することとして、大切だと思いますが、
盲目的になっていくことは良くない。
中国の現状を見て、そんなことを感じました。
中国の文化復興プロジェクトが熱い!
自分の携わる「ものづくり」という分野に関して言うと、
中国は現在、文化復興プロジェクトという、国を挙げての文化発展政策が行われています。
今の20代の若者はみんな、何かしら美術的・文化的なものに触れて育っているようです。
博物館・美術館も基本的には無料開放!
お金のない学生は皆、博物館・美術館へ行くのだそうです。
この影響で、若者を中心に、伝統工芸品・美術品に興味関心のある人が大変多い。
それと同時に、作り手になる若者も多いです。
(職人を志すと、学費・起業時など、国からの補助金も充実してる)
今回、杭州への展示日程の中で、地元の職人の方々との交流会がありました。
本日は中国の職人の方々との交流会。中国は文化復興が国を挙げてのプロジェクトになっていて、若者はみんな工芸・美術に関心がある。職業としての職人も全く、アリな国っぽい!#杭州 #中国 pic.twitter.com/t5QtjtHGy1
— 望月たくや @ 雛人形職人 (@takuyamoc) October 5, 2018
8割以上が、自分で好きで始めた作り手でした。
更に、交流会に出席していた中国の職人の方々の中で経済的に厳しい、
という方はいませんでした。
(恥ずかしくて言えなかったのかもしれないけど)
一方、日本側は、私を含めて、半分ほどが後継者。
日本のものづくりは多くが後継者によって担われています。
後継者不足が課題とされていますが、その原因は金銭的魅力と
興味関心が無いことにあります。
この違いは大きい。
中国の若手職人達はバリバリ自分の技術を磨いて、
これからどんどんハイレベルな商品を生み出していくんだろうな、と
そんな気迫をまじまじと感じました。
やっぱりWeChatもすごい!
おまけにもう1点。
WechatはfacebookとInstagramとTwitterとLINEが一つになったようなアプリ。
Wechat知らずして中国事情はわからない!
中国人は皆、外見からは伺えないセカンドライフ(ファーストライフ?)を、
SNSの中に持ってます。
中国行くなら、WeChatアカウント作って、気になった人がいたらすぐに
交換していくといいと思います。
“WeChat”では通じないので、”微信(ウィーシン)”と言いながら
QRコードを見せれば読み取ってくれて友達になれます。
WeChat上では外国語を自分の設定言語に翻訳してくれる機能があるので、
一度WeChatを交換したら以降はお互いの言語でチャットができます。
すばらしい…!!!
おかげでこの度、僕はたくさんの人とWeChat交換してもらえたので、
中国のぶっちゃけ事情を色々聞いていこうと思います。
【関連記事】