雛人形はいつしまう?片付けに最適な日とその理由【2027年版】
雛人形はいつ出して、いつしまうのがよいのでしょう。ご家庭で楽しむ時間も、お人形の状態も大切にしながら、無理のない日を選びたいですね。
飾り始めは立春頃を目安に。しまうときは、日柄よりも湿気の少ない日を。
出す日・しまう日に一律の決まりはありません。人形工房 左京では、立春頃から飾って季節を楽しみ、ひな祭りを終えたら晴れて湿気の少ない日にしまうことをおすすめしています。3月3日の夜や翌日に、慌てて片付けなくても大丈夫です。
2027年の立春は2月4日、桃の節句は3月3日。4月3日の月遅れの節句など、ご家庭や地域で親しまれている時期があれば、そちらに合わせて楽しみましょう。
立春の日付:国立天文台「2027年 暦要項」。おすすめの飾り始めは左京の考え方であり、暦が定める作法ではありません。
雛人形は「いつ飾るのが正しい」という決まりごとはありません。
毎年3月3日が桃の節句、ひな祭り。大まかな目安として正月から3月3日までの間で飾り始めれば問題はありません。
節目の一つとしておすすめなのが立春です。2027年は2月4日が立春、前日の2月3日が節分。節分を終えてから飾ると、ひな祭りに向けた季節感を楽しめます。立春の日付は年によって変わります。
日柄に関しても、決まりごとはありません。
お祝い事は日柄のいい日、大安・友引に飾るのが一般的ですが、日柄の悪い仏滅に雛人形を出すのがタブーであるわけではありません。
もともと、雛人形は「厄を取るお守り」というのがお役目なので、むしろ日柄の悪い日や厄日にこそお守りとしての力を発揮する、という考え方もあります。
一説には、中国の陰陽説から。一年で一番の厄日である3月3日に、厄を取るための行事として行われていた風習が現代のひな祭りにつながったといわれています。
日柄などの形式よりも、我が子の無事と健康な成長を願って雛人形を丁寧に出す・飾る、といった気持ちが大切です。
3月3日が終わると「なるべく早くしまわなきゃ」と大慌てする方が多いですが、必ず3月4日に片付けなければいけないことはありません。慌てて3月3日の夜しまうという方もいますが、そんなに極端に考えなくても大丈夫です。
3月3日を過ぎたら日付や日柄にとらわれず、天気のよい湿度の低い日を選んで雛人形をしまいましょう。

片付けが遅れると結婚が遅れる、というのは昔からの言い伝えです。しまう日が、お子様の将来を決めるわけではありません。
季節の節目を大切にし、使ったものを丁寧に片付けるきっかけとして受け止めてはいかがでしょうか。忙しい日や雨の日が続いたときも、焦らず、雛人形の状態とご家族の都合に合わせて片付ける日を選んでください。
地域やご家庭の習わしに合わせて、4月まで飾って楽しんでもよいでしょう。ただし、「旧暦の3月3日」と「月遅れの4月3日」は別の考え方です。
旧暦は現在の暦と仕組みが異なるため、旧暦3月3日が現在の暦の何日に当たるかは年ごとに変わります。一方、月遅れの節句は、現在の暦で一か月後の4月3日にお祝いするものです。
「旧暦だから必ず4月3日」とは決めず、地域の行事日程やご家庭の習わしを確認しましょう。長く飾る場合も、直射日光やほこりに気をつけ、お祝いを終えたら湿気の少ない日にしまいます。
参考:国立天文台「閏年と旧暦について」、島根県立図書館の調査回答(レファレンス協同データベース)。

それでも忙しい中、雛人形の片付けは時間が取れず遅れてしまいがち。 片付けが遅れてしまったらどうすればよいかをご紹介します。
形式的なルールは参考までに、あまり重視しなくても大丈夫。雛人形の本質はお子様の誕生を祝った身内からの贈りものであること。この贈りものに対する取扱いは、人の気持ちの取り扱いにも繋がります。
数日間つい忙しくて放置してしまったら、お雛様に「ごめんね」と「ありがとう」の気持ちを持ってちゃんと片付けることができれば、変な罪悪感を抱く必要はありませんし、お子様の婚期が遅れるような強制的な罰ゲームや呪いもありません。
雛人形の片付けは、普段あまり触れることのない伝統工芸品・伝統文化に触れることのできる貴重な瞬間です。特別感のある素材、職人の手作りの風合いを肌で感じながら、隅々まで作りの細かさを発見する時間にしてみましょう。
お子様が物心付く年齢になったら触り方・片付け方を教えながら、家族で片付けを楽しむ、という経験もお子様にとっては一生の想い出となります。
一晩で全ての片付けをしなくても大丈夫。今日はお屏風・明日はお人形、など数日に分けてゆっくり片付けるのも、また楽しみ方の一つですね。

こんな裏技が広く知れ渡って、実践されている方も多いようですが、これは根拠も中身もない嘘です。おそらく「雛人形を早く片付けないとお嫁にいけなくなる」ということから逃れるために誰かが作った抜け道のようなものでしょう。
専門家から言わせると、雛人形を後ろ向きに置いて放置することのほうがよほど縁起の悪い慣習に思えます。
雛人形を片付けるときに気をつけたほうが良いこと・コツ・基本的なことをまとめてみました。
以上のことに気をつけながら片付けをしてみてください。
雛人形を片付けるときに特に気をつけたいのが、湿気です。
雛人形のお顔や着物などに出るシミ・汚れの多くは湿気が原因で発生するもの。片付けのときに湿気を一緒に箱の中にしまい込んで、1年かけて箱の中でシミとなってしまいます。
雛人形の片付けで気にすべきは、日柄よりも片付けが遅れてしまうことよりも、湿気を取り込まないように天気のいいカラッと晴れた日を選ぶことです。
湿気の多い日に片付けるのは良くないけど、片付けがどんどん遅くなってしまう、というお困りごとの相談が多く寄せられます。
湿気が多い日・雨の降ってる日には雛人形の片付けはやめて延期にしましょう。
雛人形を楽しむ時間が増えたと捉え、天気が良い片付けの日を改めて設けるのが良いですね。

「贈りものである雛人形を大事に扱うことは、贈り主や自分を大事に思ってくれる人を大事に思いやるということ」
という雛人形を通して大事にされてきた教えをしっかりと捉えて、雛人形の出し・しまいを楽しみましょう。
ただし、一番大事なのは雛人形の出し・しまいをする当の本人が子供と一緒に雛人形の取り扱い、そしてひな祭りを楽しめること。ルールや慣習に縛られるのではなく、文化から学び楽しむ、という経験と家族の想い出が一番の贈りものとなります。
今年はじめて雛人形を迎えるご家庭へ。心から惚れ込める一組の見つけ方を、雛人形の選び方ガイドにまとめています。