fbpx
五月人形

鎧兜・鯉のぼり…五月人形の種類まとめと、選び方大全!

五月人形!といってもその形は本当に多種多様

種類は数あれど全てがいわゆる人形の形をしている雛人形と比べても、五月人形の中には「これは『人形』なの?」と思ってしまうようなものもありますよね?

そこで、今回は「五月人形」の種類について、人形工房の四代目店主が主要商品をまとめて一気に解説します。

それぞれの由来や飾り方などのポイントにも触れながら、これから買う商品選びの参考にも、気軽にどんな種類があるのか眺めていただくだけでも楽しんでもらえると思いますのでぜひご一読ください!

五月人形の種類1:内飾り

まず、多くの「五月人形」と呼ばれるような商品は基本的に室内に飾る形で作られており「内飾り」と分類されます。

鎧飾り

鎧飾りは武士が着用していたような鎧全体を人形として飾るスタイルの商品です。

鎧飾りの由来は、武家が祖先を尊んで家の中に鎧を飾っていた風習に由来すると言われています。頭からつま先まで全身を守るようなデザインには、あらゆる厄から子供をガードしてくれるお守りとしての願いも強く反映されていると言えるでしょう。

パーツの数が多いため、他のラインナップと比較すると価格的には高額になりがち。とはいえ、同じグレードの兜と比べておおよそ1.5倍程度のご予算で全身の鎧をお求めいただけます。

また、パーツが多い分収納もスペースを取りそうですが、「櫃(ひつ)」と呼ばれる箱の中に収納する際には同じ大きさの兜とほとんど大きさが変わらないくらいコンパクトに収まります。そう考えると、総合的にお値打ち商品とも言えます。

戦国武将鎧

 

伊達政宗の戦国武将鎧 出典:人形屋ホンポ(NINGYOYA HOMPO)(https://item.rakuten.co.jp/0250ya/h225-yu-date-10/)

 

戦国武将鎧とは、鎧飾りの中でも歴史上の有名な戦国武将の鎧をモチーフとした五月人形。歴史好き、特に好きな武将がいるという方にはインテリアとしてもたまらないアイテムです。

戦国武将の斬新な鎧のデザインは大変魅力的で、デザイン重視での鎧選びをされる場合にもうってつけ。また、お守りとして、その戦国武将の生き様や人生哲学を子供にも伝えたいといった願いを込めるのに最適です。

一方で、戦国武将は偉人といえどあくまで歴史上の一個人。「唯一無二の我が子」のお守りとしてモチーフにすることに疑問の声もあります。

実際、モチーフとなった戦国武将の人生を追って(負って)しまうといった考え方も否定はできません(この辺りはお気持ちの部分も大きいです)。

この是非については、ご自身のお子様に「どのような人生を送ってほしいか」という想いからご判断いただくのがよいでしょう。

戦国武将の生き様に憧れがある場合は、それを象徴する戦国武将の鎧をお守りにするのも良い選択。一方で、自由奔放に唯一無二の人生を送ってほしい場合は「歴史上の人物」の鎧ではなくお子様のためだけの鎧を選んだ方が特別感があります。

着用鎧

 

出典:人形の伏見屋(https://item.rakuten.co.jp/fusimiya/12yki6-202/)

着用鎧は、飾るだけでなく実際にお子様が着用することができるタイプの鎧飾りです。飾って楽しみ・着て楽しみ、と一つの商品で二度おいしい現代ならではの五月人形です。

ただ、デメリットとしては子供が着用できるように安全性や軽さが重視された作りで、ほとんどがプラスチック製です。サイズも大きい中で安価・軽い素材で鎧を作ると、どうしても見た目が安っぽくなってしまいます。

要するにコスプレグッズ・おもちゃの域を出ないような商品になりがちなのが懸念点です。

五月人形の付加価値として「着用できること」がどの程度重要であるか(鎧のコスプレやおもちゃをお探しであれば他にも商品があります)を考えた上で購入の是非を検討していただきたい商品です。

また、サイズが大きいため、商品の見た目や品質の割に価格が高くなりがち(約10万〜)である点にもご注意ください。

兜飾り

兜飾りはその名の通り鎧の中から兜だけを抜き出したデザインの五月人形です。商品の位置づけとしては鎧飾りの「省略形」で、鎧飾りが本式。

とはいえ、兜は一番大事な頭を守り、相手に対して自分が誰であるかを示す部位のため、他の武具と比べて装飾のデザイン性が高く、お守りとしても最も重要な部位といえます。

また、同じランクの鎧飾りの商品と比べると価格は割安。逆に言えば予算が同じであれば兜飾りの方がより高いランクの商品をお求めいただけます。

例えば、

  • Aランク商品:鎧飾り15万・兜飾り10万
  • Bランク商品:鎧飾り10万・兜飾り7万

の場合、予算が10万円であれば、兜飾りの方であればAランクの商品でも予算内ですね。

大きな差ではありませんが、収納のスペース的にも兜飾りの方がややコンパクトです。

兜飾りにも鎧飾り同様戦国武将をモチーフとした「戦国武将兜」や被ることが可能な「着用兜」といった商品ラインナップもあります(詳細の説明は鎧の方とほぼ同じになるため省略します)。

大将飾り


出典:人形の丸富(https://item.rakuten.co.jp/fusimiya/12yki6-202/)
大将飾りは「大将」の人形が鎧と兜を装着した、いわゆる「人形」のイメージに近い商品。若大将や子供大将と呼ばれることも多いです。

鎧飾り・兜飾りの五月人形は「力強さ」が先行しますが、大将飾りは五月人形のラインナップの中でも可愛さが目立ちます。

特に、鎧兜を着た子供がモチーフになっている「子供大将」は本当に可愛らしい商品も数多くあり、「鎧や兜もいいけど、ちょっと無機質なイメージがある」といった方が特に喜んでお求めいただける商品ですね。

また、(もちろん商品次第ですが)大将の人形が着用している鎧兜はれっきとした甲冑メーカーが大将飾り用にミニチュアを作成している場合も多いです。しっかりした商品を選べば全体として可愛らしいデザインの中にも五月人形が象徴する力強さや伝統工芸品としての魅力も存分にお楽しみいただけます。

脇飾り

脇飾りはメインの「五月人形」ではなく人形の側に飾ることでセット全体を華やかにする飾りです。

金太郎・桃太郎など

出典:人形屋ホンポ(NINGYOYA HOMPO)(https://item.rakuten.co.jp/0250ya/koi-5g-mo-1/) 

絵本にも登場する昔話の人気キャラクターが小さな人形として鎧飾り・兜飾り・大将飾りを盛り上げるアイテム。

これらの人形にもキャラクターが象徴するような「力強さ」「たくましさ」「成長」といった子供に対する願いが込められています。

室内鯉飾り

出典:森景(もりけい)(https://item.rakuten.co.jp/morisa/292733048/)

屋根より高く・・・はないのですが、室内に飾る「室内鯉飾り」と呼ばれる鯉のぼりの脇飾りです。マンションなど屋根に鯉のぼりをあげるのが難しい場合でも大丈夫。近年の住宅事情にもマッチした商品と言えます。

鯉飾りがあると室内が賑やかになり、「端午の節句」の華やかさが演出できます。

内飾りのそれぞれの飾り方

内飾りの商品の種類について解説してきましたが、それぞれが「飾り方」でも商品の形や見え方が大きく異なります。

主要な飾り方について解説していきます。

収納飾り

出典:アイルインテリアエクセル(https://item.rakuten.co.jp/ill-excel/gn-18-m226-104522/) 

収納飾りとは、五月人形を飾る台がシーズン外に人形を収納しておく収納箱の役割も兼ねている商品です。収納のための箱を別途用意する必要がなく、経済的と言えますね。

一方で、多くの収納箱は大きく重い木製。必然的に箱そのものの値段が高くなりがちなのが欠点です。同じくらいの価格帯で他の商品と比較すると、箱に予算が割かれてしまう分商品のグレードも低くなりがちな点は意識しておきましょう。

軽くてシンプルな桐箱

 

収納飾りの箱の素材も様々ですが、桐箱の商品は特におすすめです。高級感のある白木の桐箱は自己主張が少なくどんな部屋ともマッチする優秀なインテリア。その上に兜飾りを置いた存在感はシンプルながらも圧倒的で、目を見張るものがあります。

桐箱は軽くて扱いやすい上に虫やカビにも強く、さらに耐火性もあることから収納箱としても非常に優秀です。

桐箱自体が相応の価格にはなってしまいますが、飾り台としても収納箱としてもお値段以上のアイテムと言えるでしょう。

ケース飾り

 

 

ケース飾りは五月人形をガラスやアクリルなどの透明なケースで覆ったタイプの五月人形です。

人形がケースに覆われた状態のまま出し入れが可能なため、飾りつけ・収納が楽な点や、こまめに五月人形を手入れする必要がない点が大きなメリット。また、商品全体がコンパクトなものが多く、予算的にも抑えめのラインナップが多いのも特徴です。

一方で、予算が抑え目な分、商品のつくり自体は簡素になりがち。趣のある伝統工芸品を好む本物志向の方にとっては物足りなさを感じやすい商品かもしれません。

平飾り

平飾りは平らな台などの上に鎧・兜・大将飾りと脇飾りや装飾品などを並べる形式の五月人形です。

シンプルながらも余計な要素が省かれている分、人形自体が強調されるデザイン。良くも悪くも人形の質が全体の印象を大きく決めるため、ごまかしの効かない形であるとも言えます。

ただし、人形の存在感を前面に押し出すことのできるデザインであるため、人形そのものにこだわりたい方にとっては最も適した形と言えるでしょう。飾り台がシンプルである分、人形の個性が出しやすいこともポイントです。

また台に割かれる予算が少ないため、同じ予算内であれば最も質の高い人形をお求めいただける選択肢でもあります。

兜や鎧単体でのお飾り

最近の流行としては、脇飾りなどの装飾品も置かず、メインの人形のみで勝負するスタイルも。平飾りよりもさらに簡素ですが、鎧や兜に存在感があれば逆にそれが強調され、インテリアとしても活躍します。

兜と櫃

出典:人形工房 ひととえ(https://item.rakuten.co.jp/hitotoe/10000843/) 

兜を収納する箱を兜櫃(かぶとびつ)と言いますが、その箱を飾り台にするような形で兜のみを飾るようなデザインも人気です。

シンプルな木の箱の上に兜を乗せたスタイルはクラシカルでありつつシンプルで、存在感がありつつも主張しすぎないインテリアとして重宝します。

兜単体でのお飾り

五月人形で最もシンプルなのが兜のみを平たい台などの上に置いて飾るスタイル。予算を抑えても兜単体に大きく割合を割けるため、こだわりの強い商品をお求めいただけるのがポイントです。

また、小さな兜を選べば飾るスペースもあまり取らないため、小さな置物のような五月人形を探す場合、この形で選ぶとピッタリの商品が見つかりやすいかもしれません。

五月人形の種類2:鯉のぼり(=外飾り)

「屋根より高い」でおなじみの鯉のぼりもいわゆる「人形」のイメージとは少し離れるかもしれませんが、こどもの日を彩ってくれる重要アイテム。唯一屋外に飾るものであることから、内飾りに対して「外飾り」とも呼ばれます。

鯉のぼりは江戸時代から続く風習ですが、起源は中国の『登竜門』と呼ばれる逸話。鯉が滝を登り、登竜門を越えて強く逞しい竜になるという話から「立身出世」の象徴とされ、家の発展や出世を願う縁起物とされました。

加えて、綺麗な川だけでなく池や沼の中でも生きられる力強い魚である鯉に、子供に力強く生きてほしいという願いが込められて、現在こどもの日の飾りとして鯉のぼりが慣習化しています。

鯉の上につけるカラフルな魔よけのお守り「吹き流し」や「回転球」「矢車」などの飾りもセットですね。

五月人形の選び方は?判断ポイントをご紹介!

五月人形を商品の種類、飾り方の種類で複数パターン紹介してきました。この場合分けだけでも選択肢が膨大で迷ってしまっている方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、五月人形の選び方としてどういった視点を持てば最適な商品が見つけられるか、いくつかのポイントから説明していきます。

作りやデザインで選ぶ

まず大事になってくるのが、これまで紹介した商品の中でどのような作り・デザインに特に惹かれたか。これはインターネットで見ているだけでは実際にイメージがつきにくいかもしれません。

おおよその傾向としてご自身が好きそうな商品の目星をつけたら、ぜひ実際に専門店や大型モールなどに足を運んで、人形を見比べてみてください。最適な1体を見つけることができるだけでなく、単に商品をたくさん眺めたり、専門知識を持った販売員と話すだけでも楽しんでいただけるはずです。

五月人形を選ぶ機会は一生にそう何度もあることではないので、ぜひ楽しんでいただきたいです!

価格帯で選ぶ

選択肢の絞り込みで最もポイントになりがちなのが予算。一生に一度の買い物なのだから良いものを買ってあげたいというお気持ちと現実的なご予算の間でのせめぎあいになると思います。

必ずしも高価なものをお買い求めいただく必要はなく、人形にお子様への想いを込めることさえできればどんな人形でもお守りとしての役割は果たしてくれます。

その上で、やはり長く付き合う人形だけに本物の伝統工芸品にこだわりたい場合、ご予算も併せて専門家にご相談いただければ、最適な選択肢を提示できるかもしれません。

サイズで選ぶ

五月人形は棚の上に置けるような極小サイズから、部屋の一角を陣取るような特大サイズまで様々なサイズの商品があります。

大きいほど存在感はありますが、当然予算も高くなりがち。予算が同じであればある程度のサイズにとどめた方が工芸品としての質は追及できます。

また、シーズン中は飾り、シーズン外は収納する必要があります。現実的なご自宅内のスペースとの兼ね合いも照らし合わせながら最適なサイズを探ってください。

むしろ程よいサイズの方がインテリアとして部屋全体の調和も乱さず、なじんでくれる可能性もあります。

迷ったら「オーダーメイド」も!

既存の商品の中から色々と見比べるのもとても楽しいですが、いっそのこと、自分の好みだけを取り入れながら「世界で一つだけの五月人形を作る!」という選択肢も考えられます。

お好みにカスタムしながら作った、この世に二つとないオリジナルの五月人形は、お子様に自由奔放に自分だけの人生を歩んでほしいという願いを込めるのにもピッタリです。

左京でもセミオーダーのご要望に柔軟に対応しておりますのでぜひ覗いてみてください!

まとめ

五月人形の種類について、主要な商品を網羅しながら「商品」「飾り方」といった視点から解説しました。

五月人形のラインナップは本当に多種多様で、どれを選べばよいのか迷われてしまうと思います。ぜひどんな選択肢があるのかを知った上で迷ってください!

男の子が生まれなければ体験することのできない五月人形選び。どうせならたくさんの種類の人形を見比べて、伝統にも触れながら「これだ!」と思う商品に出会うまでの過程も楽しんでいただければと思います。

今回の記事がそんな五月人形選びを楽しくする助けに少しでもなっていれたら嬉しいです!

株式会社左京 / 四代目
Writer - 望月 琢矢
静岡の雛人形工房(株式会社左京)の4代目。1991年生まれ。静岡県静岡市出身。東京の大学在学中に留学・海外一人旅などを通じて外国から見た自分・日本を考えるようになる。大学卒業後2年間、東京の上場企業にて会社員を経て2016年から家業である株式会社左京に入社し雛人形制作に携わる。海外経験のある若者代表として、これからの雛文化・伝統文化について考え、試行錯誤の日々。日本の伝統文化が世界から評価されれば日本人は覚醒する!と信じ、静岡発の世界ブランドを作ることを目指しています。 ★Instagram フォロワー13,000人超
\ Follow me /