なぜ未だに”男の子”と”女の子”のお祝いを分けるのか。

   

 

こんばんは。望月琢矢(@takuyamoc)です。

 

こんな時代なので男の子には~~。女の子には~~。
という言い方はそぐわなくなってきました。

 

男の子には鎧兜。女の子には雛人形。

 

ぼくの仕事が時代にそぐわなくなってきました…

 
 
 

「今更かよ、気づくのおせえよ。」

 
 
 

って言われる前に節句人形に関してぼくが考えていることを紹介します。

 
 
 

そもそもは立派な大人になりますようにという願い

 
 

男の子は鎧兜を飾って強くなれ。武士のようにたくましく成長して出世しますように。
女の子は素適な男性と出会って幸せな結婚ができ、幸せな家庭を築けますように。

 
 

これって現代で言ったら結構な問題発言ですが、
時代背景もあったのでこうした願いの形になってますが、

 
 

本質としては「無事に・健康にしっかり大人になりますように」というお願いです。

 
 

男子は皆が強くたくましい武士道に憧れ、これを目指した。
女子は結婚しないと物理的に生活ができない、生きていけない時代でした。

 

出世と結婚はイコール自立であったのです。

 
 

雛人形・五月人形は子供の自立を願って贈る出産祝いなのです。

 
 
 

でも!性別は人生で最初に与えられる大切なアイデンティティ

 
 

大きくなりますように!
という贈りものに性別的な意味を持たせる必要はないです。

 
 

やはり男の子と女の子でお祝い品を分けるのは、そこに性別という意味があります。

 
 

ぼくはこんな時代だからこそ、大切だと思うので声を上げますが、

 
 

性別はまず最初に親が子に与える大事な人格の一つなのです。

 
 

男と女とで、名前が違うのも同じ、親からの大事な人格のプレゼントです。

 
 
 

赤ちゃんなんて最初は何の人格もない、拠り所もない。
好きも嫌いもない、目標も経験もない。ないない尽くしなんです。

 
 

そんなのっぺらぼうの赤ちゃんにひとつずつ、顔を描いていってあげる。
まずは親から性別をもらって、名前をもらって、居場所をもらって…
国から戸籍をもらって、社会から言葉をもらって。
そうして人間となっていく。

 
 
 

そんなないない尽くしの赤ちゃんに、生まれた瞬間から、

 

「あんたは男とか女とか決めつけたりはしないから、
好きな方になって生きていきなさい。」

 

と放り投げる方がひどい。

 
 
 

人間は誰しも「人に必要とされる・求められる」ことに
生きる意味を見出すものです。

 
 

まずは親が型を決めてあげることがめっちゃ大事だと思います。

 
 

「あなたは誰と誰の間にこうして生まれてきた男の子/女の子だよ」って。

 

そうしないと人生が始まらないでしょう。

 

そうして決めた型の中から、自ら飛び出していこうとするときには
常識なんかにはとらわれず、思う存分飛び立っていったらいいんです。

 
 
 

自ら人生を切り拓いていく強い人をつくる

 
 

自分でなんでもかんでも決めて、

 

社会の慣習なんかには振り回されずに、

 

自分自身を貫いて生きていくには、

 

自分の根本を形どってくれる人がいないと無理なんじゃないかと、思います。

 
 

この自分の型への感謝や反動が、人生を切り拓く力に変わっていきます。

 
 
 

左京にいらっしゃるお客様に関して言うと

 
 

せまい範囲ですが、普段接するお客様に関して言えば、
生まれたばかりの自分の子供に

 
 

「結婚してほしくない」
「自立してほしくない」

 

と願う親はいません。

 
 

(左京にいらっしゃる時点で、ある程度フィルターがかったお客様ですが。)

 
 

時代は男女の差を極限まで無くしていく勢いですが、
「子供への期待」と、「まずは決めてあげること」
までをもなくしてはいけない、と思ってます!

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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静岡の雛人形工房(株式会社左京)の4代目。 1991年生まれ。静岡県静岡市出身。東京の大学在学中に留学・海外一人旅などを通じて外国から見た自分・日本を考えるようになる。 大学卒業後、2年間、東京の上場企業にて会社員を経て2016年から家業である株式会社左京に入社し雛人形制作に携わる。 海外経験のある若者代表として、これからの雛文化・伝統文化について考え、試行錯誤の日々。 日本の伝統文化が世界から評価されれば日本人は覚醒する! と信じ、静岡発の世界ブランドを作ることを目指しています。

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