デザインとは、言語化である!

   

 

 

雛人形デザイナーの望月琢矢です。

 

 

雛人形業界は、五月人形の販売シーズンを終えると一斉に業者モードに移行します。

5月からは業者向け新作見本市が次々に開催され、そこで来期分の受注・仕入れが行われます。

 

 

メーカーである弊社も5月の新作見本市に向けて今は、仕込み作業に追われています。

新しいデザイン・配色の新作を考えて作っています。

 

 

そもそもデザインとか、新しいものを作る・組み合わせる際に大事だな、と思ったことを書きます。

 

 

 

判断基準は常に言語化する

 

「これに組み合わせるのは赤がいい?白がいい?」

 

なんていう問題に、即答できるようにならなくてはいけません。

 

デザインを基準無しに悩んでるといくら時間があっても足りません。

今から作るのは、誰に向けて、どんな人が、どんな場面で、どこに魅力を感じるのか、を想定すること。

 

 

例えば、上の画像。

 

 

昨年の商品ですが、かなり奇抜にポップさを目指した割には振り切れてない。

バランスを保ったということでもありますが。

実際には、「高級感」に欠けるのに、価格的には安くない

更に、業者目線からすると、この奇抜さに合わせる周りの台・屏風・御道具等が想像できない。

(=料理が難しい)

という商品だったかな、と分析しています。

実際にはフィードバックをもらったわけではないので、はっきりとは言えませんが。

 

 

一般消費者が受ける印象を想像して、業者さんがどのように料理するかを想像する。

そして業者さんがとっつきやすいモノである。

このために最初から最終形を想定した上でデザインを始めないといけません。

これが B to B to C の難しさかなと。

 

 

 

曖昧な言葉は明確に定義しておく

 

先ほど書いた、「高級感」「料理のしやすさ」「安っぽさ」などは、

大変曖昧な言葉です。これらをしっかり定義づけることが大切です。

 

例えば、高級感は、

「色数が少ないこと」・「伝統技術が使用されていること」・「トーンの暗い色を基本とすること」

などが要素として含まれています。

これらは要素ごと、必要条件だったり、十分条件だったり様々ですが。

「高級感」と言ったときに、その先の具体的な要素として把握できるかどうかで、

実際に高級感を再現できるか、が決まってきます。

 

さらに、ものづくりの際に、コンセプトとして「高級感」をかかげるなら、

配色に困ったとき、組み合わせに困ったときに、高級感の要素を持ってきて瞬時に判断ができます。

 

 

 

 

自分の「好き」という感性を磨くのが近道?!

 

実際には毎年、100種類近くの新作デザインを考えるので、

一商品ごとに細かなコンセプトを設定する時間がないのが現実。

 

実際に考えるときは主に、「自分が好きか」を基準に判断することがほとんどです。

 

自分が好き、と思えるデザインが一流になれば、自分が作るデザインも一流になってくるはず。

 

そのためにはたくさんのデザインに触れて、自分の感性を磨いていく必要がありますね。

美術館・博物館に行って、歴史を勉強して、デザインを勉強して、技術を勉強する。

 

ちなみに、商品の小さな点にまで気付けるようになるには自分で作ってみるのが一番早いです。

 

 

 

やっぱ美大にでも行ってたらよかったかも。とか思う最近。

しかし、デザインは詰まるところ、言語化能力と、感性の高さですので、

哲学科でよかったのか。

 

 

はい。大学では哲学を勉強してましたw

詳しくはまた今度にでもw

 

 

 

 

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静岡の雛人形工房(株式会社左京)の4代目。 1991年生まれ。静岡県静岡市出身。東京の大学在学中に留学・海外一人旅などを通じて外国から見た自分・日本を考えるようになる。 大学卒業後、2年間、東京の上場企業にて会社員を経て2016年から家業である株式会社左京に入社し雛人形制作に携わる。 海外経験のある若者代表として、これからの雛文化・伝統文化について考え、試行錯誤の日々。 日本の伝統文化が世界から評価されれば日本人は覚醒する! と信じ、静岡発の世界ブランドを作ることを目指しています。

 - ものづくり, デザイン, 雛人形