fbpx
ものづくり

これからの職人の話をしよう

 

 

雛人形職人の望月琢矢です。

 

 

前回、「職人なんて大した職業じゃない」で職人の下げ記事を書いてしまいました。

結構たくさん反響をいただいて嬉しかったです!

 

職人の下げ記事というより、ぼくは職人のリアルをお伝えしたかったんです。

職人だって、毎日頑張ってる会社員のみなさまとか、主婦のみなさまと同じで、

別に一般人ができないめちゃくちゃすごいことやってるわけじゃないよ。ってことです。

 

 

さて、職人が特別な仕事でないとすれば、これから職人は何を考えて行くべきか、

について書きます。

 

 

 

職人はコンサルタントであれ!

 

設計図通りに、設計図に忠実にものを作る。

これが職人でした。

 

しかし、時代の流れとして今、設計図を出してくれる

「中間業者」・「問屋」と言う業種がどんどんなくなっています。

ただのパイプ役・注文ロットを集めるだけ。

こんな価値がインターネットや技術の発達によって変わってきています。

 

そうすると、エンドユーザー(に近い人)が直接、職人に発注する、と言うことが出てくる。

ほとんど素人からの発注なので設計図なんてないし、そもそも自分が何を求めてるかも明確じゃない人からの注文。

 

この人に対して、本当は何がお望みなのか、どうしたらその人が喜ぶのか。

違う手段はないか、もっと適切な方法がないか。

 

これを提案できる職人が、これからの仕事を受けることができます。

 

お客さんは商品を買いに来るんじゃなくて、

ぼやっとしたお悩み相談に来るのです。

 

 

 

職人はデザイナーであれ!

 

デザイン

とは言葉ではかっこいいけど、具体的に何のことなのか。

ものに価値を与える。もののカタチを変える。

そんなことを考えると、料理人に似てます。

 

料理人は素材の良さを活かすのが料理だ、と言うように、

デザイナーも、作り手の良さをいかに活かすかが大事。

 

職人は料理される素材としてデザイナーにものを言えなきゃいけないし、

デザイナーの悩みを解決するくらいにならなくちゃいけない。

職人がたくさん勉強して、デザイナーと同じ言語で会話ができるようになれば、

デザイナーにとっても組みやすい、一緒に商品を作りやすい作り手になる。

 

自分で作れる、現場を知ってるデザイナーって言うのが一番強いですよね。

 

 

 

職人はマーケッターであれ!

 

エンドユーザーと接点を持った時点で、職人はマーケティングを意識しなければなりません。

使い手のお客さんは何を考えてるのか、何で自分の商品を買ってくれるのか、

これから自分はどんな人に対して、どこで、どんな商品を提供するべきなのか。

 

自分の個性を商品にする「作家」とは逆の思考かもしれません。

でも、使い手あっての作り手。

 

職人は作る喜びと、使ってもらう喜びを商品に反映させなきゃいけない。

 

 

 

職人は職人でもあれ!

 

でもスタート地点は自分の手で作る、と言うモノづくりから。

自分で商品を作ることができるから

コンサルができるし、デザインができるし、マーケティングを考えられる。

全ての強みは、職人という一番の強みの枝分かれであることを忘れてはいけません。

 

 

 

これからは職人の時代?!

 

個人が情報発信してプロYouTuberが出てきたり、

プロブロガーになったり、フリーランスとして色んな仕事が増えているこの時代に、

個人レベルで強みを持っている職人はまさしく時代の波に乗っているのではないか!

 

職人のべき論を述べているぼく自身が半人前なので説得力に欠けますが、

今までのやり方とは違うやり方ができるし、目指すカタチも違うなと思います。

現代の職人として、引き続き頑張ります。

 

 

 

そんな現代の職人たちの集まり

 

ぼくの職人観が変わったのも、全く今までの働き方とは違ったやり方でモノづくりをしている職人たちがいるからです。

ぼくの所属する、静岡の若手職人集団、「するがクリエイティブ」は、まさしく、

「これからの職人」の集まりみたいな団体。

 

4月3日まで、静岡伊勢丹で伝統工芸品を並べて、販売会をしてます。

 

 

それから同じく、するがクリエイティブが、

4/6〜、静岡CCCにて、職人イベントを開催します。

 

 

 

 

と言う、所属団体のPR記事でしたw

 

 

 

ABOUT ME
左京 四代目 望月 たくや
株式会社左京 / 四代目 静岡の雛人形工房(株式会社左京)の4代目。 1991年生まれ。静岡県静岡市出身。東京の大学在学中に留学・海外一人旅などを通じて外国から見た自分・日本を考えるようになる。 大学卒業後、2年間、東京の上場企業にて会社員を経て2016年から家業である株式会社左京に入社し雛人形制作に携わる。 海外経験のある若者代表として、これからの雛文化・伝統文化について考え、試行錯誤の日々。 日本の伝統文化が世界から評価されれば日本人は覚醒する! と信じ、静岡発の世界ブランドを作ることを目指しています。 ★Instagram フォロワー13,000人超

株式会社左京 / 四代目
Writer - 望月 琢矢
静岡の雛人形工房(株式会社左京)の4代目。1991年生まれ。静岡県静岡市出身。東京の大学在学中に留学・海外一人旅などを通じて外国から見た自分・日本を考えるようになる。大学卒業後2年間、東京の上場企業にて会社員を経て2016年から家業である株式会社左京に入社し雛人形制作に携わる。海外経験のある若者代表として、これからの雛文化・伝統文化について考え、試行錯誤の日々。日本の伝統文化が世界から評価されれば日本人は覚醒する!と信じ、静岡発の世界ブランドを作ることを目指しています。 ★Instagram フォロワー18,000人超
\ Follow me /